「で、どうすんの?」途中からは詩と2人きりになる。まだ2人の間では比嘉竜二との話題が続いてて…。
「どうするって。振るに決まってんじゃん」
「そんなすんなり…つまんなーい」
詩が腕をあげながらバカにしてくる。
「今、完全私をバカにしてるよね!?うん、してるよね!?」
「してないって」
「だってあんなヤンキーだよ?さすがにヤバいでしょ?」私は真剣に詩に話す。
「うーん。そうだね。確かに比嘉くんはちょっと…」詩も苦笑い。
「でしょ?!無理だって。あれは…」
私は家に帰ってからも比嘉竜二との会話が頭の中で鮮明に繰り返される。
「初めての告白がヤンキーって悲しい…」ベッドに寝転びながら天井とお喋り。
「あれはさすがにダメだよね。私の人生潰されるわ。うん、ダメだ」私はその日ぐっすり眠れなかった。



