「でも、片思いはいやよ。」



私がしたいのはそんな苦しいものじゃなくて、カレカノというものなの



「そうだね・・・。そうだ、適当にクラスの男子に頼めば?」



「いや、それだけは無理。」


だって、だって・・・


「「じゃがいもばっか」」


私ときららは同時に言った


「「ブッ!!」」


そして私達は同時に吹き出した



じゃがいもが彼役なんて絶対にいやよ


あ、じゃがいもっていうのはじゃがいもみたいな顔の奴のことね



小説では彼は絶対にイケメンなの!!

ここはゆずれないわ





「じゃぁ、どうする?」


ひとしきり笑ったあと、きららが私に聞いてきた


目尻にはまだ、涙がのこっている



「そうね、知り合いじゃなきゃやりにくいし・・・私の周りの男と言えば・・・」