─翌日─

お昼休みに由芽の話を聞き終わったあと私は思わず大声を出していた。
「ちょっと!由芽!」
「ん?何?」
「何じゃないでしょ!?何考えてんの!?」
「いーじゃん別に。」
「よくない!なんで隆達と一緒に遊園地行かなきゃなんないの!?」
「なんで?隆の好きな人は聞けるし、デートも出来るんだから一石二鳥じゃん」
「そーゆー問題じゃないでしょ!これじゃ気がありますって言ってるようなもんじゃん!」
由芽は今週の日曜日に隆と隆といつもつるんでいる小林君を遊園地に誘っていた。
これじゃダブルデートみたいじゃん…

そんな私の心配をよそに由芽は着々と準備を進めた。
「じゃ、麻衣!日曜日、10時に私ん家に来てね」
「えっ!?もう決まったの?」
「うん。隆達にも話してくるね」
「ちょ、ちょっと待って」
「ん?何?自分で言ってくる?」
「違うよっ!」
「じゃ、呼び止めないでよ」
そういうと由芽は隆達の所へ行ってしまった。
「私の意見は無視…?」
てか、どーしよ…。着ていく洋服がない…
由芽に借りるか。