「なぁ…」



「何?」



「オレには無理かも…」



「何が?」



「おまえの氷を溶かすこと」



「そぅ」





最初から、そんな事はわかっていた…





はずなのに…。






「疲れたからオレ帰るよ…」



そう言って上杉隼人は、アタシをひとり残して歩き出す。





ゲームオーバー…。