クリスマスに別れのKiss 【完】



「今度はどこに行こうか?」



真奈美さんは、大きなぬいぐるみを抱えていた。





「それUFOキャッチャーで取ったの?」



竹下裕二は、真奈美さんが持つぬいぐるみの頭を優しく撫でた。





「これ、隼人が取ってくれたの」



「隼人が取ったんだ…」



「真奈美さん下手くそだから」



上杉隼人は、言い訳するように二人の話に割り込んだ。





アタシは黙って三人のやり取りを見ているだけ。







「これは、おまえの分」



突然、上杉隼人はアタシにプリクラを差し出してきた。