「これはこれで恥ずかしいな」 上杉隼人は、苦笑いを浮かべる。 大切にしろって何? たかだか、キスくらいで…。 プリクラから出ると、真奈美さんと竹下裕二はゲームに夢中だった。 「オレらも何かやる?」 「アタシはパス」 上杉隼人と離れて、アタシはゲームセンターをグルッと見て回った。 普段からゲームはやらないし、やりたいゲームもない。 そんな中でも、アタシにも出来そうなものが一つあった。 UFOキャッチャー。 小さい頃に、やった事がある。