「裕二は、あぁ見えて奥手だから、二人にしてあげないと…」 上杉隼人は画面を操作していく。 「あんたってお節介だよね」 「気が利くんだよ」 こいつのやってるのは、単なる自己満足。 誰かの手助けをしている自分が好きなんだ。 アタシの事もそう…。 「ガメンノフタリノマネヲシテネ」 そんな電子音の言う通りに、上杉隼人は律儀にポーズを決めていく。 「なぁ、プリクラなんだから棒立ちはやめようぜ」 「そんな格好恥ずかしくないの?」 「一人でやらせるから、恥ずかしいんだろ」