プリクラか…。 アタシは、プリクラを撮った事がない。 騒々しい音と、光りに彩られたいくつもの機械。 記憶の中でも数回しか来たことがないけど、いつ来てもゲームセンターは慣れない。 「とりあえずプリクラ取ろう」 そう言って真奈美さんは、上杉隼人と竹下裕二の手を引っ張っていく。 「麗子ちゃんも早く!!」 真奈美さんは振り向いて、ニコッと笑う。 この人も苦手かも…。