「あぁいう事って…」 「ふざけるっていうか、いたずらっていうか…」 あれは、単なる…いじわる。 もしくは…ウサ晴らし。 「そろそろ出るか」 上杉隼人は時計を確認して、立ち上がった。 「どこに行くの?」 アタシも席を立つ。 「デート…」 「アタシとあんたが!?」 「デートするのは、あの二人」 そう言って、彼は窓の外を指差した。