学校でいつも一人の女子と学校で一番人気者の男子。




異色のツーショットに、クラスメイトが遠巻きから視線を注ぐ。






「おまえホント会話のしがいがないなぁ」



「じゃぁ、どっか行けば?」




高校に入ったばかりの頃、同じような会話を何人もの男子生徒とした。



近づいてきた男は、みんな最後には舌打ちをして、遠ざかっていった。





「可愛いから調子に乗ってる」



なんて言われ始めて、



どこから嗅ぎつけたのか『セフレがいるらしい』という噂も広まり、



『冷子嬢』



なんて呼ばれるようになった。