12月22日。



明日から冬休み。



教室全体が浮かれ気分の一日。





アタシはひとりケータイをいじり、アタシだけがいつもと変わらぬ日常を過ごしている



…はずだった。





終業式も終わり、後はホームルームを残すだけの休み時間。



アタシの隣の席には、上杉隼人がいる…。





「おまえの好きなタイプってどういうの?」



「特にない」





朝から似たようなやり取りを、何十回としてきた。



アタシたちは朝からずっと、クラス中の視線を独占し続けている。