姫「う、…ん?」

涼「姫華さん!?」

姫「りょ…く…?」

あれ?頭が重い。目が霞む…?

姫「な、に…?これ…?」

涼「薬がまだ抜けていないんです。無理はしないで下さい。」

薬…?そういえば、何があったんだっけ?

霞む視界に涼君の姿がなんとなく見える。

縛られてる…?

姫「! そうか、私!」

ガバッと起き上がろうとしたが、酷い目眩に襲われる。

姫「ふっ…あ…」

そのまま、また横になった。
よく見ると私も縛られてる。

姫「な、にこれクソッ、……涼君は怪我ない?」

涼「僕は平気です。それより貴女が…」

泣きそうな顔で涼君は私の心配をする。