二年前
涼「流、待って下さい!こんなの父さんに見つかったら」
流「お前はいつまで女装する気だ?
いいから、これで出掛けるぞ!」
昔から僕は父の命令で女の格好をさせられていた。
理由は簡単。
娘が欲しかったから!!
って、小さい頃言われた。
それでも、僕は男。物心つく頃にはスカートは当たり前のように履いていたから抵抗は今更なかったが、それでもいつまでも女装するのに限界を感じていた。
おまけに…
流「このままだと、お前、男と結婚させられるぞ」
涼「まぁ、政略結婚だと思いますけど…」
相沢グループは年々、衰退してきている。恐らくこのままだと倒産するだろう。それを考え最近、両親は僕の結婚相手を探し始めた。…男のね。
流は幼馴染みで僕が男だと唯一知っている友人。
結婚の事を何気なく話したのが運の尽き…
夜中に僕の部屋に忍び込んで、男の格好をさせられ只今街を徘徊中なのだ。