パーティーが終わり自室に戻ると

流「よぅ。」

涼「何で貴方が私の部屋にいるんですか。」

そこにいたのは幼馴染みで悪友の黒崎財閥嫡男。黒崎 流がベッドに座り寛いでいた。

流「お前も気付いたかなって」

悪びれた様子もなく立ち上がり近付いてくる。

全くこの男は…

涼「ええ、まさかこんな形で再会するなんて思いませんでしたよ。」

プイッと顔を背ける。この男は知っていたのだろう。知っていて自分には知らせなかったんだ。
彼女が…

涼「姫華さんが…黒蝶、なのですね。」

今日のテロ集団を鎮圧している姿を見てまさかと思い、あの慈愛に満ちた声に疑惑が確信に変わった。

彼女が…黒蝶。

二年前、僕らを助けてくれたあの黒蝶なのだと。