姫「だけど!」

パッと手を伸ばし姫華を引き寄せる。

海「姫華、俺はお前を守れるだけの力が欲しい。力だけじゃないよ?心の強さも欲しいんだ。」

姫「心の…?」

コクンと頷く。

海「俺が撃たれても姫華は取り乱さなかった。今回の事でよくわかったんだ。冷静さを欠くと命取りだって。

だから、八雲さんに鍛えて欲しい。お願いします、八雲さん。」

八雲さんを見つめ懇願する。するとフ~と息を吐き

八「いいだろ。ただし最初は俺んとこの下の奴らから鍛えてもらえ。俺はラスボスな♪」

姫「楽しそうだね父さん。」

八「いや~、ほら今俺に鍛えてくれなんて頼む奴いないからよ。楽しみだなぁ♪」

すっっごくいい笑顔の八雲さん。

あ、ヤバイ。早まったかな?

するとポンと肩を叩かれ

美「大丈夫。貴方の実力なら堪えられる筈よ。」

姫「私もいる。怪我したら手当てするね?」

海「はい、頑張ります!」

それから俺は退院後ウォーキングから始め、1ヶ月後には藤谷組の組員に鍛えられたのだった。