姫「あ、あの…海斗。そろそろ離して欲しいな~?」
海「駄目。」
姫「逃げないよ?」
海「ヤダ。」
姫「陸達、来ちゃうよ?」
海「だから?」
姫「見られたら恥ずかしい。」
海「見せつければ?」
姫「…どうしたの?」
するとコツンと肩に海斗の額が乗っかる。
海「…正直、あの時は死ぬ覚悟してた。それでも、姫華だけは必ず護ろうって、思っていた。」
ギュッと抱き締める腕の力が強くなる。
海「でも、俺、ちゃんと生きてる。生きて姫華を抱き締める事が、ぬくもりを感じる事が出来る。
そう思うと、離したくなくて…悪い、せめてあと5分こうさせて。」
姫「……うん。」
海斗の手をギュッと握る。海斗も握り返してくれる。その温かさに、力強さに私もようやく安心したのだ。


