海「やっぱ双子だな。今の、姫華と似ていた。」

クスっと笑うと桃華は驚いた顔をした。

桃「そうなの?」

海「ああ。」

俺が頷くと幸せそうに笑っていた。

海「ところで桃華、ここは?」

桃「死者と生者の狭間の世界。海斗ってば危うく黄泉の扉を開けるところだったよ?」

海「…マジで?」

桃「えらくマジ。
私の声が届く場所だったから帰ってこれたけど…」

ウンウンと頷く桃華。本当に危なかったようだ。

海「つまり、お前にまた助けてもらった訳か。

ありがとな、桃華。」

桃華に手を差し出す。

桃「いえいえ、どういたしまして♪」

ギュッと握手する。その手は氷のように冷たかった。