ドゴッ

姫「…ツッ!」

涼「…フッ!」

バキッ

ドサ

涼「ハァ…ハァ…もう…いいでしょう!」

荒い息の中、涼君が黒崎を睨む。その手は血に染まっていた。

私の血だ。

流「フン。まぁ、お前にしたら頑張った方だな。」

そう言うと黒崎は私の傍にしゃがみ私の頭を持ち上げた。

姫「…離せ。ゲスが…」

涼君に殴られ私の顔や腕や腹には痣ができている。

でもそんなのどうって事無い。それより、涼君の手が少し腫れている。

人を殴るなんてしたことないだろうに、なんてことさせるんだコイツは。