「マジでここ?」
私は、アンティークショップの外観を見上げながら呟いた。
「ここよ」
姉は、(何故か)自信満々に頷く。
「ここ、店だよね」
私は、疑いの眼差しで姉を見た。
「店よ。ほら、看板にも書いてあるでしょ」
姉はそう言って、どでかい門の横に取りつけてある看板を示した。
【アンティークショップ†童話館†】
白い看板に書いてある、文字。中々に達筆だった。
いや、そんな事よりも・・・
「どこが店?」
私の目の前には、中世ヨーロッパの貴族が住んでいそうな荘厳美麗な屋敷がそびえ建っていた。
白塗りの壁に、いくつもある窓。今、私が建っている門からその屋敷の扉までは軽く百mはあるだろう。屋敷の前には煉瓦で出来た舗装された道、周りに芝生。庭には木々が茂り、花が咲き乱れていた。
物凄い豪邸だ。
多分、私の家より遥かに大きい。いや、多分ではなく確実に。
私は眉を寄せて、その屋敷を見つめていた。
「いつ見ても凄いわー。このお屋敷。水晶、とりあえず中に入らせてもらいましょうか」
「入る、って・・・勝手に入っていいの?」
姉の言葉に、私は更に眉を寄せた。
「えぇ。屋敷の前に着いたら、呼び鈴を鳴らせばいいの」
姉が答え、重厚な門を押し開けようとした。
その時、
「お客様ですか?」
私と姉の背中に、声がかけられた。
若い男の声に、私と姉は一斉に振り向いた。
私は、アンティークショップの外観を見上げながら呟いた。
「ここよ」
姉は、(何故か)自信満々に頷く。
「ここ、店だよね」
私は、疑いの眼差しで姉を見た。
「店よ。ほら、看板にも書いてあるでしょ」
姉はそう言って、どでかい門の横に取りつけてある看板を示した。
【アンティークショップ†童話館†】
白い看板に書いてある、文字。中々に達筆だった。
いや、そんな事よりも・・・
「どこが店?」
私の目の前には、中世ヨーロッパの貴族が住んでいそうな荘厳美麗な屋敷がそびえ建っていた。
白塗りの壁に、いくつもある窓。今、私が建っている門からその屋敷の扉までは軽く百mはあるだろう。屋敷の前には煉瓦で出来た舗装された道、周りに芝生。庭には木々が茂り、花が咲き乱れていた。
物凄い豪邸だ。
多分、私の家より遥かに大きい。いや、多分ではなく確実に。
私は眉を寄せて、その屋敷を見つめていた。
「いつ見ても凄いわー。このお屋敷。水晶、とりあえず中に入らせてもらいましょうか」
「入る、って・・・勝手に入っていいの?」
姉の言葉に、私は更に眉を寄せた。
「えぇ。屋敷の前に着いたら、呼び鈴を鳴らせばいいの」
姉が答え、重厚な門を押し開けようとした。
その時、
「お客様ですか?」
私と姉の背中に、声がかけられた。
若い男の声に、私と姉は一斉に振り向いた。
