「どうだ?旨いか?」


髭もじゃマスターには、及ばないが、でも 凄く美味しかった。


「お父さん?意外だよ。凄く美味しい。」


「そっかぁ。お父さんの腕前もなかなかのもんだろ。」


「うん。お母さんには、負けるけどねぇ?ウフフ…」


「で、今まで図書館にいたのか?」


「うん。まぁねぇ。」


まだ 父には、安西さんの事は言え無かった。


だから、つい 嘘を付いちゃった。


「真奈は、どうして医者になりたいんだ?」


そう言えば、将来の夢何て父と話した事は無かったなぁ。


「私 一人っ子でしょう?お父さんやお母さんの事が心配だし…
私 小さい頃 体が弱くて病院ばかり 行ってたじゃない。
そしたらねぇ。病院には、多くの人が病気や怪我で苦しんでるの、そんなの見てたら 助けてあげたくなってさぁ。」


「真奈は、優しいな?
でも、お母さんのように看護師でも 良かったんじゃないか?」


「うん。そうだね?でも、自分の手で 患者さんの命を助けたいの…」


「そっかぁ。真奈は良い医者になりそうだな?」


聞いてみようかな?
お父さんに…