私は、まだ 子供だ。…


彼の彼女になったわけでも無いのに、勝手にヤキモチなんて 妬いたりして…


嫌われちゃうよね。


「今日は、楽しかったよ。休みは、いつも部屋で過ごしてるから…」


「出掛けたりしないんですか?」


「そうだね?用事が無い限りわねぇ。」


「今度、私が誘っても良いですか?」


「良いよ。でも、今は受験の方が大事でしょう?」


確かに…


「じゃ、大学に合格するまで我慢します。」


「そうだね。その方がいい。」


「でも、メールや電話は良いですか?」


「良いよ。昼間ならねぇ。」


「じゃ、お昼間 します。」


「最後の追い込み 頑張れ!!」


「はい。合格したら、会ってくれますか?」


「良いよ。…」


次の約束までは、まだ ずっと先の事だったけど、安西さんとの 距離が縮まった気がして 嬉しかった。


そして、自宅の近くの公園まで送って貰った。


「有り難うございました。」


「いいえ、こちらこそ…」


「あっ!? これ、今日の御礼です。私のもお揃いで買っちゃいました。
お守りです。」


「有り難う。大事にするよ。」


「さようなら…」


「じゃ、ねぇ。」