「えっ?」
「良いよ〜」
「今度は僕ので、お願い…」
「は〜〜い。」
「真奈ちゃん?ちょっとだけ上向いてみて?」
そう言った瞬間にそっと抱き寄せられ、彼の唇が私の唇に触れた。
全身の力が抜け、倒れそうになった。…
「ヒュー、ヒュー 大人の男性のキスって 素敵だね。彼女が羨ましい。」
カップルの女の子が、私達を冷やかした。
「有り難う。君の彼氏もイケメン君じゃない。
仲良くしなよ。
じゃねぇ。」
私は今にも倒れそうだった。
安西さんとみんなの前でキスしちゃったよ。
どうしよう。
心臓が口から飛び出しそうだよ。
「どうしたの?キス初めてだった?」
「…あ、…はい。」
思わず嘘付いちゃった。
要とは、何度かあった。
でも、違うんだ。
こんなにドキドキしなかったもん。
「後で写メ送ってあげるねぇ。綺麗に撮れてるよ?」
「あの…どうして?」
「さっきのカップル見てたら、ついねぇ?」
「えっ?」
「君にキスしたくなった。」
キラキラした瞳で、意地悪そうに笑った。
