何台も車が目の前を通り過ぎる。
彼の赤い車は、まだのよう。
すると、コートのポケットの中の携帯がブルブルと振動した。
あっ!
安西さんだ。
電話に出ると、もうすぐ着くとの事…
もうすぐ会える…
すると、カーブを曲がり昨日見た赤いスポーツカーが見えた。
私は、思わず 跳びはねて手を振った。
良かった。
バス停に居るのは、私だけで…
目の前に車が泊まり 彼が降りて来た。
「お待たせ、さぁ、乗って…」
助かった。
寒さで手足が痺れてた。
「真奈ちゃん?鼻 真っ赤?」
ゲッ…!?
恥ずかしいよ。
「いつから待ってたの?」
まさか、電話を切って直ぐだなんて言えないや。
「今ですよ?」
すると、彼が目を見つめ
彼の手が 私の頬に触れた。
「正直に言ってごらん?」
尋ねられた事よりも、彼の手の温もりで、頭がボッとしちゃった。
心臓の音が今にも聞こえてしまいそう。
私は、しどろもどろになりながら、正直に話した。
