僕は、まだ 酒が残っていて あまり 食欲が無かった。


「安西さんは、シチューだけなんですか?」


「まだ、二日酔いでね。
僕の事は気にしないで、いっぱい食べなよ。…」



「うわぁ〜凄く 美味しい。」


「でしょ?…」


「可愛い娘さんに、そう言って貰うと 嬉しいね。」


マスターは、嬉しそうに笑っていた。



「どうしたの?」


「安西さん?あんまり 見ないで下さい。」


「どうして?」


「恥ずかしい…から…」


「あまりにも、美味そうに食べてるから ついね…」


「これは、私からのサービス。」


「有り難うございます。
焼プリン 大好きなんです。」


「マスター?有り難う。」


「食べ終ったら、声かけて? コーヒー 持ってくるから…」


久しぶりに顔を出したのに マスターは良心的だった。


「この後 もう少し時間ある?」


「はい。いっぱいあります。」


「じゃ、ドライブしようか?」


「はい。嬉しいです。」


こんな事で、喜んで貰えるとはなぁ〜