永遠(とわ)に…



車を走らせた。


さっきまで、はしゃいでいた 彼女が 急に おとなしくなった。


「どうしたの?」


「安西さんに誘って貰えて嬉しくて…」


「そんなに 嬉しいの?てっきり 怖いのかと思ってた。…」


彼女の反応が見たくて、意地悪を言ってみた。


すると、目を真ん丸にして…


「安西さんは、怖くなんか無いですよ?
だって、優しいもん。」


「ムキになった 真奈ちゃんも可愛いねぇ。」


「酷い。私をからかったんですか?」


小さな手で、僕の腕をパシパシ叩く。


「加奈ちゃんにそっくりだ。君のお母さんにもそうやって、良く 叩かれたよ。」


「お母さんに?」


「あぁ〜」


彰さんと、加奈ちゃんが羨ましいよ。


こんな可愛い娘がいて…


「あの 海岸の近くにビーフシチューの美味しい お店があるんだ。
真奈ちゃん?嫌いじゃない?」


「大好きです。私 好き嫌い無いし…」


「良かった。じゃ いっぱい 食べなよ〜」






良かった。


今もやってた。


「はい。到着…」