初めての経験で、まるで別世界のようだった。
奥には、ブラックライトが照らされ 10人位のカウンター席があった。
こちらも、不思議な空間だった。
「大和?こちらのお嬢さんに、何か作ってあげて?」
カウンターの中で男性が一人、きっと バーテンダー なのだろう。
安西が声をかけた 大和と言う人が…
「お客様?何をお作りしましょうか?」
「えっ?…」
「カクテルなんかいかがですか?」
「あの…」
「はい。…」
「安西さんは?」
「オーナーなら、奥で着替えを…」
そっかぁ。私のせいで、濡れちゃったもんねぇ。
あっ!
上着 返すの忘れてる。
ガチャ…
「ごめんねぇ。お待たせして…」
安西さん。…
「いいえ…」
「あれ?まだ 飲んで無かったの? 落とし物の御礼に 何でも飲んで…
僕がご馳走するからさぁ。」
そう言われて、写真をバックから取り出した。
「写真の方 美人さんですねぇ。」
「有り難う。僕のお守りでねぇ。それより、何する?カクテルでも?」
