『お母さんは、泣き虫だからな…
今年も三人で過ごせなくって すまなかったな。』
「もう、良いよ…」
『ありがとな。真奈の大学が決まったら、旅行に行こう。』
「ほんとに?」
『あぁ…』
「頑張って、K大 医学部 合格するから〜」
『頑張れよ!!』
「有り難う。お父さん?今夜は?」
『朝まで、付き合いだ。』
「無理しないでねぇ。」
『あぁ… じゃ、店に戻るよ。』
ピッ…
クリスマスは勿論 家族旅行なんて一度も無かった。
お父さんなりに、反省してるのかも知れない。
旅行が楽しみだ。
ピッピピ…
あっ!
「もしもし?」
『安西ですけど…』
「お忙しいのにワザワザすみません。」
『君?ホテルで…』
「そうです。あの時は有り難うございました。実は 落とし物をされてたので…」
『君がひらってくれたの?』
「ええ… 大切な方の写真だと思って…」
『有り難う。直ぐに貰いに行きたいんだけど…』
「お仕事中なんでしょう?私が行きます。」
