彼の目は、私をじっと見詰めていた。
凄く澄んだ綺麗な切れ長な目元。
しかし、何処か淋しげで悲しい瞳だった。
そんな彼の目に釘ずけになった。
「ヒール 慣れてなくて…もう、大丈夫です。ご迷惑おかけしました。」
「怪我してなくて良かったよ。」
「えぇ…
じゃ、失礼します。」
私は軽く会釈をし会場から出ようとした。
「ねぇ?良かったら、お茶でもどう? 退屈だったんでしょ?」
ハァ?
助けられたのは、良いけれど もしかして ナンパ?
どのみち、芸能関係者か 何か?
「いえ、結構です。…
じゃ…これで…」
すると、彼は スーツの内ポケットから名刺を差し出した。
「又 良かったら、遊びにおいで…」
そう言うと、会場から出て行った。
「ちょっと…//」
呼び止めようとしたのに居なくなった。
あれ?
足元に一枚の写真が落ちていた。
その写真は、目を見開くくらい綺麗な女性の写真だった。
きっと、名刺を出す時に…
