泣いても泣いてもきりがない。

涙は流れ続けて、近くにはティッシュの山ができた。


(これが夢だったらいいのに。
明日いつものように目覚まし時計がなって、いつものように学校に行く。
そうだったらいいのに……)


…ピピ
ピピピピ
ピピピ……

目覚まし時計の音で起きた。

いつの間にか寝てたみたい。

(さっきのは夢?)


周りを見回してみると、日記帳があった。


あわてて昨日のページをひらく。

【転校なんてヤダよ。
ずっとここにいたいよ。
みんなと同じ中学校に行くの。
部活だって決めたし、体育祭だって楽しみにしてたのに。
ずっとここにいるって信じてたのに。】

涙で文字がにじんでた。

(やっぱり夢じゃなかった。)