涙の意味

「ありがとうございました!!」


図書室に戻った


扉を開けた瞬間


「捺芽・・・ちゃん??此処でなにしてんだ??」


捺芽ちゃんは黙ったままだ


俺の鼓動は激しく動き出した


「私、心配だったんです・・・薪夜くんも理由を云ってくれなかったから・・・」


俺は咄嗟に捺芽ちゃんを抱きしめた


「ひっ聖くん!?」


俺は捺芽ちゃんの驚いた声で我に返った


「ごめん。心配かけて」


すると捺芽ちゃんは首を横に振った


「私が勝手に心配しただけですから・・・」


そう云うと戻って行った