黒猫物語。



『ねぇ、クロってさ』

ふとなんとなく疑問に思っていたことを聞いてみる。

『いくつなの??』


その声にピクリ‥
小さく反応を示したクロは、チラッと私を盗み見てから言葉を発した。


「‥18」

淡々と冷静に一言言ったクロの顔は何ともいえない顔だった‥

『やっぱり年下かぁ』

そう呟いた私に反応したクロはとっさに口を開いた。


「ユキノは??」

その言葉に一瞬何を聞かれたのか戸惑ったがすぐに年だと分かり答えた。


『ハタチ』

一言私がそういえばクロは、また少しだけ反応してから目線ををそらした。


「2歳だけじゃん‥」

『え??なにが??』

突然放たれた言葉に戸惑う私。なんだかクロの声は低く怒っているようにもとれる。


「年下って‥たった2歳じゃん」

そう言ったクロは怒っていると言うよりは拗ねているの方が、しっくりくると訂正した。


『けど年下は年下だよ』

ちょっと苛めてみようと思って言った言葉。
だけどそれを聞いたクロは目を見開いて私を見たーー‥


「ユキノ‥」

『ん??』


「年下だけど‥」






“男だよ”


そうクロに言われ少し赤面する私‥