目が合うこと数秒‥



ガシーー‥


掴まれたのは私の腕で、そこに回る彼の手は華奢ながらも筋肉質な男の手だった…


『ちょ、なに‥』

私が言い掛けたそのとき‥




「俺を拾って」

そう切なげな瞳はまっすぐ私を見つめて、小さく呟いた。


『なに言って‥』

「お願いします」

言いかければ被せてはなたれる彼からの言葉‥

その言葉は一つ一つが真剣で、私は断ることが出来なかった‥


『とりあえず中に入って』

そう言った私に頷いた目の前の彼。



スッーーー‥と

私の腕を離して立ち上がった彼は、いかにも年下っぽいのに私が見上げるほど背が高く‥また実感した男らしさ。




ガチャーー‥

鍵を開けてドアを開く

私は一歩中に入って手招きをすると

「おじゃまします」

丁寧に挨拶をして入ってきた彼。


その声に頷いた私は、金髪の年下と見られる男の子を部屋に入れた‥