『『きゃー、王子ー!』』

黄色い歓声に、舌打ちしたくなるのを

グッとこらえてからの


「みんな、おはよう!
朝から元気だな……」

こんな爽やかなことを言ってのければ
トッピングにとびきり営業スマイル


『『きゃー、かっこいい』』

たちまち黄色い歓声が叫び声へ

「みんな、遅刻するぞー?」

と適当にあしらっていると






現れたのは、ボスゴリラ 。

んあ、本名は 興味ないから
知らないんだが、見た目から名付けた。

あるクラスのボスだったはず……


『あ、あの……この前も伝えたんですが
やっぱり あたし先生のこと…好き……』

またかよ、お前何度目だよ ブス。

なんて言えないから…


「俺らは先生と生徒の関係だから
気持ちだけ受け取っておくよ?
すごく、うれしい ありがと 。」


俺が、優しく 頭まで撫でたのに

ボスゴリラは泣き出して
取り巻きと何処かへ消え去った。



あー、 うぜぇ ブスだ。 うん。