疲れたのかぐったりしている
アイツを起こして抱き寄せて
保健室に連れていった。
アイツは俺に一言
「お兄さんありがとう。
僕になんか優しくしてくれて。」
と呟き とびきりの笑顔をつけて
目を閉じ すぐに寝息を立てて眠った。
《キュン》
やばい、こいつ可愛い。
一目惚れって、やつ。
それからの実習期間は
ずっとアイツのこと考えてた。
アイツの名前は 愛流と言うらしい。
男等がアイツの姿を、見て
騒いでいたのを聴いた。
実習が終わり もう会うことはないと
思って気持ちを封印したんだが…。
まさか、転校生として
現れるなんてな 。
(回想終了)
実は、俺は一回も告白したことない。
相手から告白されてなんとなく付き合う
んですぐ別れちまう。
ってのを何度も繰り返してきた。
だから、上手く気持ち伝えられない。
はぁ…
深い溜め息をついて
帰る支度をはじめた。