『愛流っ!
あんた澪斗のこと好きなんだね?』
保健室前の壁に寄りかかっていた
えりちゃんにズバリ言われてしまった。
「なんで分かったの?」
『保健室入ろうとしたら
2人の声聞こえて
入るに入れなくて会話聞いてた
んで出てきた愛流の表情が
泣きそうな顔だったからさ
盗み聞きなんてごめんね?』
えりちゃんは申し訳なさそうに
僕をみつめてきた。
「ううん、気にしてないよ?
先生の好きな人誰だろう…。
そう考えると…なんか…
涙溢れちゃうよ……」
《ポンポン》
『あたしの口からは
名前出せないけど…
愛流はそのままの愛流で
いたらいいと、思うよ?にこ』
頭を撫でながら優しく
宥めてくれるえりちゃん。
「えりちゃん、ありがとう…」
それから、僕はえりちゃんと
家の近くまで一緒に帰った。
家について思ったのが
今日 まともに授業受けてない気がする、
やばいよね?さすがにね 。
明日から真面目に受けよう。