え…、なんで…?
先生…僕は被害者だよ…?


「な……んで…?」

馬鹿と言われたことより
先生の表情が冷たくて
僕は悲しくなって
俯いたまま顔上げれなかった。


『まったく、無防備なんだよ。
うちの学校の屋上は
飢えてる男等の溜まり場なの。』

う、飢えてる男…!!

びっくりして顔上げると



《チュッ》


先生の唇が僕に触れた…


『消毒しといてやった。』


不敵に笑う先生の顔が
僕の心を痛め付けた


「なんで…?先生には
美人なえりちゃんいるじゃん。」




あーあ、言っちゃった。


『だからなに?』

平然と問いかけてくる先生。


「先生は、誰でもいいんだね。
誰にでもキスするんだ、
その気にさせて心弄ぶんだ。」


キッと、睨み付けながら言うと
先生は真剣な表情で
口を開いた。