「うわあああああ、!
なにするんですか、もう!」
慌てて先生から距離をとってみる。
『顔赤いから、お薬あげたんだけど?』
顔色かえずに上記述べた先生。
なんか、悔しくてでも
嫌って気持ちはなくて
むしろ … 嬉しかったのかも。
『ごめんな、転校生 ?
いつでも遊びに来いよ。
お前なら歓迎してやらんでもない。』
先生は、くるり僕から背を向け
コーヒーを入れながら言った。
その背中が、少し寂しそうにみえた。
そんな僕はおかしい。
「いや…気にしてません。
また来るかもです、かもですが…」
そう言い残して保健室を後にした。
******僕に背を向けコーヒーを入れる
先生の顔が赤かったなんて、
僕の"気にしてません。"の言葉が
先生の心を傷めつけたなんて
このころの僕にはまったく
わからなかったんだよね。