うわ、最悪 聞かれてたし。





急いでカーテンを閉めようとする
彼女の腕を掴んでふわり抱きしめた。

目を見開く彼女に笑みが自然と溢れる






『うわわ、離してください……』


離すわけねぇのに、

「君可愛いね、体調どう?」


ここは、声色変えとこうっと。



『ふぁ、この人池様だ……
でも性格が鬼のようだ……』

彼女は、ぶつぶつ呟いている。
なんだと?、鬼だと?
でも、池様…って


『おい、お前聞こえてるぞ。』


顔を近づけて指摘すれば、
たちまち焦り始める
そんな彼女にもうヒトオシ。


『このことは誰にも言うなよ?
色々と面倒なんだからな…
俺はこの学校で"白衣の王子'で
通ってんだからな??
もし、言ったら 学校から追放な』


追放は言い過ぎたかな?
いや、いいか。

「はい、先生…」


彼女は、意外にもすんなり
約束すると言ってくれた。





ますます、……好きになる。
やっと会えたんだから