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控えめな、着信音が
部屋に鳴り響く。
〔智晴〕
ディスプレイには
唯一の友達の智晴の名前
彼女と最近別れて落ち込んでる男
『もしもーし、澪斗?
俺、アイツとよりもどしたんだ
澪斗は学校には馴れた?』
なんてハイテンションな野郎だ
「あー、そうなん?
てかさ 今日もブスな生徒に
コクられてさ 普通に迷惑だわ…
優しく断ってやってんのに
泣き出すし まじ きめぇんだって。」
ついつい、愚痴ってしまう俺。
『うわ、大変そうだな
つかさ ボスゴリラって酷くね?』
超他人事の返事が返ってきて
つっこみ どころずれてるしw
「あー、でも
今日 すっげぇ 美人な生徒いて
今保健室に連れ込んでんの。
俺のテクで落としてみせるし
ん、じゃまた連絡するなー」
電話を切ると
いつ目覚めたか彼女が
カーテンの隙間から
起きてこちらを見ていた。

