昨日と同じように登校し、学校の門をくぐった。


違うところは、暴走車が通らなかったことと、教室までいっしょに行けたことぐらい。


それと空が青かったことぐらいか。


「………今日は空が青いね!」


美羽は思わず口にした。


「ん?そう?」


優衣は窓の奥を眺めていった。


優衣にはいつも通りの空としか思えなかったからだ。


「そうそう!眩しいぐらいにね!」


そういった美羽の笑顔もまぶしかった。