今日は空がいつも以上に明るい気がした。
それは自分のテンションが高かったかのかもしれないが、空の青は目を焼きつくそうとせんばかりに濃い気がする。
家の前まで迎えに来ていた優衣の謝罪も
「ああいいって」
の一言で済ませてしまった。
優衣はほっと息を吐き、不思議に首をひねった。
昨日と比べ、なんだこの機嫌の落差は。
何かいいことでもあったのかもしれない、と美羽を洞察しようとしたが読み切れなかった。
隣でスキップしそうな美羽を見て
「まっいっか」
機嫌のいい美羽に余計な詮索をいれまた機嫌を損ねないように、それ以上なにも探らなかった。