親友を支えることのほうが、恋なんかよりずっと大切だ!と優衣は叫んだ。


猫がにゃーと鳴きながら、横を通り抜けて行った。白猫だった。


「だからね………」


鼻が詰まったような声音を優衣は振り絞った。


それを見て美羽は顔にしわを寄せる。


息を荒くし、潤った瞳を震わせ言い放つ。


「私と一生!友達でいてください!」


優衣はこらえきれず、赤くなった瞳から真珠のような涙を落した。


美羽は耐え切れず、しゃくり声を泣き声へと変換させた。


ここに一つ、深い友情がまたつながった。