めったに怒鳴ったりしない、優衣が声を張り上げた。
美羽は滴をコンクリートの床に落としながら身を引いた。
「私は瀬田君が好きだよ!?だからなに?関係ないじゃん!」
優衣が怒っていたのは、自分が思っている瀬田をすきなったからではない。
なぜそんなことぐらいで優衣が、美羽を嫌いになると思われていたからだ。
瀬田を見ていると胸がドキドキする。
だがそれは恋じゃない。ただ芸能人がそばにいるから心拍数があがってるだけ。
もし本気で瀬田に惚れていたとしてもこの思いは変わらない。
「美羽が1番の友達だって!そのことは絶対変わらないよ!」


