ぴくりっと美羽の頬がひきつった音がした。 優衣は嘘がつけない美羽の様子を確認した後、鋭く言い放った。 「私たち、友達じゃなかったの!?」 「だっだって!」 ここで美羽が反論に応じた。 「優衣、瀬田君のこと好きでしょ?言ったら友人じゃないって言われると思ってて………!」 涙ぐんだ目で美羽は鼻をすすった。 今度は優衣が言葉に詰まる番だった。 「優衣とずっと友達でいたいから………!」 「ずっと友達だよ!」