「………美羽?」 優衣はスカートの汚れを払うことも忘れ、自分のあこがれの対象と仲良く話している友人を凝視し続けた。 「そっか………」 美羽の好きな人って……… だから教えてくれなかったんだ。 すべてを理解した優衣は納得したが、 すぐに目じりを下げ、告白されているすきなひとを陰から見つめる乙女の憂いの笑みを浮かべた。