「………マジで?」 「………マジで?じゃねぇよ優衣!」 のぞき見を続行中の優衣の脳天に、1発の拳骨が落ちた。 目から火花をだしてもがいている優衣を、冷たく見下ろす人影。 「てめぇ………見張っとけっていっただろうが!」 「なっ夏目………!こんにゃろなにすんだ!」 頭を抑え、睨みつけてくる優衣ににらみ返し 「ほれ見ろあのいい雰囲気を!」 指で優衣が見ていた方角を指す。 「………いい雰囲気?」 「どう考えてもいい雰囲気だろうが!」