「………あの二人仲良かったんだ」 思えば最初からおかしかった。 優衣のハイテンションにはついてこないくせに、美羽の会話にはついていく。 美羽の心配はするくせに優衣の心配はしない。 家で暇つぶしの占いをやっていたころがあった。 クラス中の名前を打ち込んで出た結果に納得したり爆笑していた。 もちろん瀬田の名は真っ先に打ち込んだ。 でた結果に眉をしかめたことを覚えている。 「好きな人には尽くすが、他の人には見向きもしないタイプ」 息が自然と荒くなっていった。