「………で、優衣はいつまでのぞき見してるつもりだあん?」 夏目は細長い目を顔だけ出ている優衣を鋭く捉えた。 「あっ!いや~仲がよろしいな~って思って!」 とっさの言い訳を吐き、全身をドアの隙間から出してごまかし笑い。 「あっごめん。ご飯まだだったよね」 美羽は教室へと戻ろうとするが、夏目が肩に置いた手で邪魔されてる。 「おい優衣。ほんとにこいつはお前を食ってたんだよな?」 「ああうん。なんでそんなこと聞くの?] 「決まってんだろうが」 夏目は不機嫌そうに舌打ちをした。