「ねえ美羽」 「んー?」 アスパラをぐしゃぐしゃとサンドしている美羽は顔をあげた。 「好きなやつ、できた?」 「っぶほーーー!」 美羽は盛大に唾と唾液まみれのアスパラを優衣の顔に吹きかけた。 優衣は文句を言わず、ハンカチで顔を拭きながら 「わかりやす………」 「そそそそそんなことないよ!」 あわあわとテーブルを拭きながら美羽は言うが、パニックになっており箸を落としたのに気づいていない。