優衣は最近の美羽の行動に不審を抱いていた。


恋なんてしないぜっ、という顔をしていた美羽が急に恋する乙女の顔になった理由を、突き止めたかった。


大親友の優衣としては是が非にも美羽の想い人が知りたかった。


分かれば応援するし、手伝ってあげたい。


だが、一向に好きな人ができた!といってこないのだ。


無理にこちらから聞いてもごまかされるだけだろう。


何で言ってこないかなぁとごまだれサラダに食らいつきながら目の前の美羽を睨む。


平気な顔して弁当を上品に食べてる美羽は、きづくことなくアスパラを齧っている。


あまりにも腹が立ったので、探りを入れてみることにした。